番外編:ルイージの日記
1月 某日 久々にこの世界にやってきた。何年ぶりだろう? とりあえず、今回の集合場所は荘じゃなくて、常夏の島だった。一体何があるんだろうか。 プリンと久しぶりに会ったけど、ほとんどのメンバーが初対面だった。・・・小さいリンク君は ちょっと懐かしさを感じたけど。 集まっていたのは、マルス君、ロイ君、ピチュー、ミュウツー、ガノンドロフ、小さいリンク君、ファルコ君、 ゲームウォッチ、そしてプリンと僕だ。 ここで、僕らをこの世界に呼んだ張本人であるマスターとクレイジーに会えた。ここにいるメンバーは、 どうやら訳ありらしい。僕とプリンには一仕事頼みたいと言っていた。一体何をしたらいいかはわからないけど、 少なくとも僕でないとできない仕事みたいだ。4日後に実行してもらいたいから、その前日に言うとか 言ってたけど、大丈夫かな・・・? |
1月 某日 じつはマスターとクレイジーはある計画を練っていたらしい。ピチューと小さいリンク君を除いたメンバー が集められ、その計画の内容を知った。 それは、今、スマブラ荘にいるメンバーのことを知るためにちょっとしたゲームを考えているとか。 そのためにはここにいる皆の力が必要だとか。 それぞれに与えられた仕事は、マルス君とロイ君はここに残って島の案内役、ファルコ君は一度この島から離れて セットの買い出しを頼まれていた。もちろん、送り届けてもらうようにして、とか言ってた。ミュウツーとガノンドロフは ゲームの悪役を買って出てた。ゲームウォッチはそのゲームの内容をカメラに映すとか、雑用を担当とか。 僕とプリンは明日、スマブラ荘へ行ってもらって、そこのメンバーをこの島に来るように仕向けることだった。 面識のある人物なら怪しまれない、とマスターは言ってたけど、本当に大丈夫かなぁ・・・? それから、この計画のことは、ピチューと小さいリンク君、そして荘にいるメンバーには内緒だって。 また、荘のカードを持っていることも内緒にしとけって。ちょっと意味はわからないけど、とりあえず 言うとおりにしてみよう。 |
1月 某日 スマブラ荘へ向かう日になった。僕も行くのは久しぶりなので、今誰がいるかはわからない。 少なくとも、兄さんはいるんだろうな・・・。前に一緒に過ごしたメンバーとも会いたいし。 出発する前に荘へ電話をかけてみた。全員を集めておきたいから、その伝言を残しておこうと思ったからね。 電話に出てきたのはリンク君だった。もちろん、大きいほうの、だけど。電話からの声はとても元気 よさそうだった。何かいいことでもあったのかな? 僕はリンク君に夕方頃に荘へ行くことを伝え、プリンと一緒に出発した。電話の声が最後までハイテンション だったのが印象的だったけど。 荘周辺に到着した。歩いてみると、とても懐かしい光景だ。荘の外観はだいぶ変わっていたけど、なんとなく 雰囲気は昔を思い出す。 チャイムを鳴らして、中へ入るけど、誰もチャイムに気づいていない様子。出迎え1人もでてこない。 仕方ないので、しばらく待ってみることにした。周りを見ると、中はあまり変わっていないようだった。 話し声がリビングの方から聞こえてくる。どうやら昔のアルバムを見つけて盛り上がっているみたいだ。 大声で話しているから、チャイムにも気づかないわけだ。そこで、プリンをこっそりとリビングへ向かわせた。 ・・・誰かさんが僕の悪口をさりげなく言っているみたいだし、ちょっとおどかしてやるかな。 どうやらプリンに気づいたらしく、大慌てで玄関に近づいてくる気配がはっきりわかった。 皆は僕を見るなり、ものすごく驚いていたっけ。 リンク君にフォックス君、ネス君にカービィにピカチュウ、サムスと誰かさんは本当に久しぶりに会ったよ。 マリオ兄さんにヨッシーとドンキーは、顔なじみだけど。ピーチ姫とクッパがここにいたことには驚いたけどね。 あと3人、ピーチ姫とは違った意味で綺麗な女性と、仲のよさそうな男の子と女の子2人組みがいたけど、 僕の知らない顔だった。ゼルダ姫に、ポポ君とナナ君といってたっけ。 リンク君はどうも、ここへ来るのが僕だってことを内緒にしていたらしい。全く・・・。 兄さんはなんか複雑な顔をしていたから、僕がきたことがイヤだったのかなぁと思ったけど、違うと 慌てて言ってた。やっぱ兄さんは見てて飽きないな。んで、兄さんの横にいた誰かさん・・・ファルコンには きっちりとお礼をしておいた。さっき僕に来てほしくないとかなんとか言ってたから、それのお返しを・・・。 それはともかく、僕は皆に島に来てほしいことを伝えた。・・・もちろん、バカンスだとごまかして、なんとか 行きたくなるように、誘導して。なんか嫌な営業マンみたい。 なんとか皆行く気になってくれてよかった〜。それで帰ろうと思ったんだけど、皆が引き止めて来るんだ。 せっかく会えたのに、って。カードのことをうっかりしゃべっちゃったんだけど、誰も気づいていないみたいで、 一安心。僕もプリンも久しぶりだし、1泊することにした。 今は誰もご飯を作ろうとしないため、テイクアウトで済ましていると聞いて、僕は久しぶりに腕を振るった。 台所の扱いは身体が覚えていたから、すぐにできたっけ。慣れってすごいねぇ・・・。 |
1月 某日 お昼ごろには帰らないと。なにせ島まで半日はかかるからね。本当は日帰りのつもりだったから着替えなんて なかったんだけど、シャツはリンク君が貸してくれた。考えてみると、服の色同じだしね、ちょっと大きい ような気が・・・?皆は色々準備をするみたいだし、僕らも帰って色々準備しないと。また、来週に会おう。 ・・・帰るとき、フォックス君の視線が気になったけど・・・。気のせいだよね? |
2月 某日 さて、いよいよ本番だ。気持ち早めに待ち合わせ場所の港に行ったんだけど、全員すでにいた。話によると、 7時半にここに来てたみたい。約束が9時なのにね。よっぽど楽しみにしてたのかな?ファルコンの目線が ちくりと来たっぽいけど、気のせいだよね。きっと。 船に乗った途端、プリンがでてきて、皆ビビリまくってたけど、なんでだろ?言っておくけど、僕は 嘘なんてついてないから。プリンは、準備のためここにはいない、と言っただけだし。港で。 船の中にいないとは一言も言ってないよ? でも、ピチューがいるとは思わなかったけどね。てっきり小さいリンク君と一緒だと思ってたし。 だから、船にトラブルが発生したのは、予想外のことだったよ。 だけど、あくまでも僕は案内人だ。ゲストを無事に案内するのが仕事だし。怖いけど、なんとかトラブル 回避しようとしたよ。そしたらネス君がとんでもない力で解決しちゃった。目の前で見ていた僕は正直 驚いたけど、何とか気を取り直して、呆然とするネス君に声をかけたんだけど・・・。どうやら1番驚いてる のは本人みたい。 何はともあれ、結果オーライってことで、皆をホテルに案内しないと。 ・・・でも、気分が悪くてそれどころじゃないかも・・・。 |
2月 某日 作戦本格始動!皆を自由時間としている間にマルス君たち一同と作戦会議に。実行は明日の朝とのこと。 そのときに皆のことをじっくりと調べるつもりらしい。 てなわけで、その会議後、僕とプリンは皆が食事に出ている間にガノンドロフとミュウツーの部屋へ向かった。 もちろん、僕らは捕まったことにするためだ。何気にガノンドロフはリハーサルしてるし、ミュウツーも台本を 黙々と読んでたっけ。プリンは檻の中に入り込んで、カメラにカギの部分がが映らないようにしてる。 ハリボテだってのがばれないようにね。僕のほうは顔に汚れをつけたようなメイクと、服を少し乱して 皆を動揺させる格好になった。本番ではミュウツーがかなしばりで僕を拘束するようになってるんだけど、 ガノンドロフがリハーサルとか言って、ミュウツーに協力を申し出てたけど、あっさり断られたんで舞台の セッティングに使用した縄を代わりに使ってリハしてたよ・・。なんとなくガノンの顔が本気っぽくて ちょっと怖かったなぁ・・・。迫力満点だったよ。これなら兄さん達もビビリそうだ。 次の日から本番なので、リアリティを出すためとはいえ、兄さんたちがくるまで1日1食の日々になるのか・・。 ちょっと辛いな。 さらに、ファルコ君が兄さんたちと合流するころにマルス君とロイ君も捕まったということになるから、 ちょっと迅速にいかないと。 ・・・・にしても、お腹すいた・・・・・・。 |
2月 某日 ゲームウォッチのタイミングで演技終了!マスターとクレイジーがでてきて本当のことを明かす。 でも、後になって考えてみると、これって壮大なドッキリ、な感じがするんだけど・・・・。兄さんたちの あんぐりとした顔がものすごく印象的だった。 でも、1日1食が続いてたし、お腹がとにかくすいてて力がでないんだよね・・・。あとちょっと来るのが 遅かったらやばかったな。終わった途端大きくお腹がなったし・・・。 ま、何はともあれ、総勢25人を巻き込んだ壮大なイベントは幕を閉じたわけだ。マスターとクレイジーが 後にこのドタバタを編集したらしく、それを本当に映画化しちゃって、そしたら大ヒットだったとか・・・。 |